私たちの身の回りには、細菌やウイルスなど、目に見えない微生物が数多くいます。肺炎球菌はその中のひとつです。
肺炎球菌は健康な人の鼻や喉にもよく見つかりますが、症状に出ない人が多く、症状が出ていない人も、体力が落ちている時や、ご高齢になって免疫力が弱くなってくると症状を引き起こします。
肺炎球菌が引き起こす主な病気としては、肺炎、気管支炎などの呼吸器感染症や副鼻腔炎、中耳炎、髄膜炎、敗血症などがあります。
<次のような方に、肺炎球菌ワクチンの接種をおすすめします。>
肺炎球菌ワクチンの接種も大切ですが、 肺炎に進むのは免疫力が低下した時で、風邪、インフルエンザから二次的に肺炎になるケースが多く見られますので、まずは風邪、インフルエンザにかからない事をこころがけ、外から帰ってきた時にはうがいをしたり、手を洗うなど、基本的な予防策を励行する事が大切です。
太陽エネルギーである日光の中でも“紫外線”は、体内でのビタミンDの合成に不可欠ですが、過度に浴びると日光皮膚炎を引き起こします。これは、皮膚の老化を早めて、人によっては皮膚癌を発生させる危険があります。
以前は、こんがり焼いた肌がもてはやされ、赤ちゃんにも日光浴が必要とされていましたが、上記のような内容により、現在では幼児期から紫外線への対策が奨励されています。
春から秋にかけての晴れた日には夏よりも紫外線が強くなりますし、曇りの日や窓越しでも紫外線は降り注いでいます。
特に外出時は、日焼け止めクリームやサングラス、つばの広い帽子などを一年を通して使用し、できる限りの紫外線対策を心がけていきましょう。
夏に注意するべき病気のひとつに熱射病があります。
以前は炎天下のスポーツの最中に起こりやすいとされてきましたが、近年では、室内にいる時でも、『抵抗力の弱い乳幼児や高齢者には十分に起こり得る』と言われています。
いずれの場合も症状は同じで、高温環境下におかれた体の表面から熱が放射できなくなり、体温が約40度以上となった時に体温調節中枢に障害をきたし、吐き気、脱水、低血糖、意識障害、ショック状態となり、場合によってはかなり重症な病態となります。
しかし、熱射病の発生は、適切な予防措置をしっかり講ずれば、かなりの確率で防ぐことができますので、日頃から気をつけて予防していきましょう。